コンチャ! ジェミです!
さてさて、覇穹 封神演義の第2話でございます。
第2話 「哪吒」
見ていて感じたのは、とにかく 端折りすぎ、詰め込みすぎ。
場面がコロコロ変わりすぎてて、状況把握が追いつかない。
全体のペースを考えると妥当な短縮なんでしょうけれども……。
話のテンポというか、そういうのをガン無視してすっ飛ばす!
それはアカンと思うのです( ゜ω゜)
まぁもともと封神演義はとても長いお話ですし。
アニメの原作である漫画版も、結構長期連載だった作品。
こうなってしまうのはどことなくわかりますけれど……。
うーん……原作ファンとしてはちょっと微妙な気分。
◇
まぁ苦言はそこそこにしてレビューを始めましょう。
第2話の題名は「哪吒」……。
みんな大好き人造人間!!
古代中国の小説が産んだ、奇跡のサイボーグです。
どこをどうサイボーグかというと……。
魂が入った「霊珠」という宝貝が核の存在なのです。
つまり、人間の肉体を持たないため(後述)様々な戦局に対応できる!
それに、霊気で動いている宝貝を多数扱えるという特性もあります。
常人ではひとつで昏倒してしまうような兵器、宝貝。
しかし、元々宝貝で出来ている哪吒は影響を受けないわけですね。
◇
ちなみにご存知ない方用に説明しますと……。
この漢字、「ナタ」と読みます。
西遊記に出てくる「哪吒太子(なたたいし)」は彼ですね。
漫画やアニメでは何故か「ク」がついて、「ナタク」と呼称されてます。
そういえば小説などでは「モンチュウ」だったはずの聞仲。
彼の名前も「ブンチュウ」に変更されてますね。
フレーズの問題かな……?
◇
殷国の王都・朝歌に、太子である聞仲が反乱を治めて凱旋します。
黒麒麟という霊獣を扱っていますね。
黄飛虎とは旧知の仲です。
アニメ版でもそのようなのですが……。
聞仲は仙人ではありません。
仙人になる前の存在、導士です。
元々仙人とは俗世との関わりを絶った存在です。
それゆえ、地上に関わっている聞仲に仙人の資格はないのでしょうね。
◇
先代皇帝の時代にも現れていた妲己を追い払ったという聞仲。
(アニメ、漫画独自の設定ですね)
後ろにチラッと魔家四将が見えます。
この頃の妲己はショートカットだった様子(∩'ω')∩
しかし、時は変わって現在。
紂王の返答にブチギレた聞仲が宝貝「禁鞭」を使うも……。
妲己の宝貝「傾世元禳」により跳ね返されます。
力では埒が明かないと感じた聞仲は、一旦引くことに。
◇
ここで原作との違いなのですが……。
原作ではそもそも聞仲は導士なので、宝貝は使えどこんなに強くはないです。
そして持っている宝貝は「金鞭」というもの。
太公望の持っている打神鞭に似ている、打ち据える宝貝ですね。
漫画、アニメではそれをもじって強力な「禁鞭」を創作しています。
◇
では太公望も聞仲も、どうやって戦うのか?
そもそも彼らに、単体戦闘能力は殆どありません。
何故か……それは彼らが「軍師」だからです。
軍師とは、兵を動かして陣を作り、戦場を動かして戦ういわばブレイン。
頭脳で戦う彼らが、強力な力を持つ必要はありませんね。
まぁ、漫画版は少年ジャンプ産なので……。
どうしてもインフレのパワーバトルにもっていかざるを得なかった様子。
◇
いずれにせよ、アニメ版の聞仲は強力な禁鞭を持っています。
妲己も宝貝で対抗していますから、この辺は独自設定ですね。
◇
ここで戻ってきた聞仲により、妲己が考案した処刑器具。
「蠆盆」と「炮烙」がさりげなく破壊されていました。
蠆盆については 前回 参照なのですが……。
炮烙(ほうらく)は語られていなかったので補足しておきます。
どちらかというとこちらのほうが残酷な処刑法。
熱した巨大な銅の柱に、人間を押し付けて殺す残虐なものです。
これにより多数の宮中にいるマトモな人間が殺され……。
朝歌の政治は大混乱に陥ります。
◇
聞仲は何とか朝歌を治めようとします。
しかし、妲己の誘導により紂王が惨殺した、周辺諸国の将候達。
東西南北と4勢力あるのですが、それが次々と反乱を起こします。
一気に攻め込まれてはたまらんので、聞仲はそれを治めに派兵されることに。
治まったと思った朝歌の混乱は、彼の不在でまた逆戻りします。
◇
一方、妲己に惨敗した太公望。
外れの関所で機を伺っていると……。
関所の官僚、李靖が、息子の哪吒に殺される! と逃げてきます。
哪吒は生まれながらに宝貝を持っている子供。
この時点では「乾坤圏」と「混天綾」、そして「風火輪」を持ってますね。
(原作では風火輪をもらうのはもう少し後です)
乾坤圏は金属の輪で、空中に投げ上げると敵を追尾して打ち据える兵器。
混天綾は水に振動を起こす広域破壊兵器。
そして風火輪は風と火を発してホバー移動できる高速移動の乗り物です。
◇
仲裁に入る太公望。
李靖と妻の殷氏に事情を聞くと……。
哪吒は、崑崙山の仙人、太乙真人の霊珠により創られた存在でした。
殷氏が身ごもっていた(死産)お腹の子に宿らされた霊珠。
殷氏は程なくして哪吒を出産しますが……。
肉の塊として産まれてきた彼を、気味悪がった李靖が斬ってしまいます。
このあたりの説明がマルッと省かれていたので捕捉。
ここで李靖が哪吒を斬らなければ……。
彼は「殺し」の業を背負うことはありませんでした。
放っておけば肉塊が勝手に割れて産まれてきた哪吒。
しかし無理やり開けられたことにより運命が狂ってしまったのです。
つまり李靖が悪い。
とんだバカ親です。
◇
産まれた哪吒を、殷氏は愛していましたが……。
李靖は忌み嫌っていました。
ある日、水浴びに出た殷氏と哪吒。
しかし哪吒の混天綾は、水を振動させることを、殷氏は知りませんでした。
結果、水中の竜宮城に多大な損害を与え……。
ブチギレた竜王の息子が出てきます。
殷氏を殺されると思った哪吒が応戦し、竜王の息子を惨殺。
原作ではこの後、哪吒は竜筋(脊髄)を縁起物だと抜き取ります。
流石にマジギレした竜王。
関所に攻め込んできます。
ここで、息子の不始末を命で詫びようとした殷氏を庇い……。
哪吒は自害。
霊珠としての本体は生きていましたが、肉体は死亡します。
◇
殷氏はお墓を作って哪吒を弔いますが……。
またしても出てきたバカ親、李靖。
積もり積もった恨みを晴らすが如く、哪吒の墓を破壊。
霊珠を川に捨ててしまいます。
最低だ。
◇
捨てられた霊珠は、生みの親である太乙真人に拾われ……。
仕方ないので、蓮の花の化身として哪吒は生まれ変わることに。
ここに最強のサイボーグが誕生しました(∩'ω')∩
◇
ということで、バカ親を制裁するために暴れていた哪吒。
殺っちまえ、そのまま。
しかし間に入った太公望がそれを止めます。
激しい戦いを繰り広げますが……。
殷氏を盾に攻撃を封じる太公望。
説得に応じて、哪吒は戦意を喪失した模様です。
◇
そこに、様子をうかがっていた太乙真人が登場。
彼の宝貝「九竜神火罩」で哪吒を捕まえて仙人界に帰っていきます。
ここで気になったのは……。
太乙真人が太公望に「300年ぶりくらい」って言っていたことですね。
漫画、アニメの時間軸では、太公望の年齢はかなり行っているようです。
◇
というところで次回へ。
そしてエンディング後の小カット(妲己の一言)で……。
反乱を治めて戻ってきた聞仲が、黄飛虎が裏切ったことを知ります。
つまり、黄一族がマルッと殷に対して反乱を起こしたことになります。
◇
ここ、サラッと流されたんですけど超重要。
黄飛虎は「鎮国武成王」という大将軍です。
そして妹は、紂王の側室。
おいそれと裏切れない立場にあります。
漫画では語られていましたが……。
妲己に誘導された紂王が、黄飛虎の妹君に対して不敬をします。
それに憤慨した妹君は、塔の上から投身自殺。
黄飛虎の堪忍袋の尾も切れ、彼は反乱を起こすことを決意。
◇
原作では、黄一族の大移動になります。
更に、朝歌を脱出するためには、多数の関所を越えなければいけない。
ここで黄飛虎達の大脱出劇が始まるのですが……。
漫画もアニメもそのへんはサラッとする様子。
気になる方は原作をどうぞ!!
◇
次回、第3話はこれまた大人気キャラ「楊戩」の登場です。
封神演義モチーフの作品はいろいろありますが……。
乙女ゲーの「新説 封神演義」では主人公の女の子になってたり……。
※結構面白かったので、PS4アーカイブに追加されないかと思ってます。
漫画の方の楊戩はだいぶ原作と設定が違うので、そこも見どころですね。
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フレンドのなたさんが、面白い考察記事を連載開始しています!!
・コトタさんの教えて!封神演義 第2回|第3回|コトタBlog
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