オコチャ! ジェミです!!
先日、私が子供の時にジャンプで連載していた作品。
藤崎竜さん作の「封神演義」、その再アニメ化が決定しました。
一度アニメにはなっていたのですが、今回新たにリメイクされるとのこと!
何を隠そう私は、原作版の封神演義から、漫画版まで……。
様々なバージョンを読み漁った、いわば大好きなジャンルです。
そこで、毎週内容を追っていこうと考えました。
原作版との違いなども織り交ぜながら、レビューをしていこうと思います。
◇
第1話 「封神の書」
今回は題名の前に「覇穹」という言葉がつきます。
前のアニメとの区別のためでしょうか。
ジャンプの漫画から入った方は、もしかしたらご存じないかもしれません。
封神演義とは、中国の古いファンタジー小説です。
実際の史実とリンクさせ、見事にまとめられた壮大なお話。
「仙人」達が、地上の王権交代の戦争に関わっていく内容になっています。
いろいろな方が訳されていますが……。
私は特に、安能務さんのバージョンがオススメです。
上中下と別れていて、かなり長いですが読みやすい!!
漫画からのファンの方もすんなり場面が想像できます。
こちらは漫画版ですね。
文庫で全12巻が出ています。
◇
まず、最初に少し注釈を入れますと……。
漫画版と、その原作の安能務さん訳のお話はだいぶ違います。
もちろん基本的な流れは踏襲しています。
しかし細かい設定などは漫画が大幅にアレンジしています。
良かれ悪かれ、それを醍醐味として楽しむべきですね。
◇
ひとつ代表的なものは、主人公の「太公望」について。
彼の本名は「姜子牙」ですが、漫画では太公望と呼ばれています。
最初からそう呼ばれているので、私はいまだに違和感です。
「太公望」と言うのは姜子牙につけられた「字名」です。
※字名=二つ名のようなもの。
意味は、「大公=王」が待ち「望んで」いた人。
つまり、それを最初から名前として使っているのは大きな違いですね。
まぁ、太公望は太公望であり、それ自体が名前である。
そう解釈する人もいますけれどね。
◇
第1話は「封神の書」という題名。
初見の方はびっくりするかもしれませんが……。
今回、ありえないくらいテンポが早いです。
話数の問題なのか、怒涛の勢いで話が流れます。
完全に原作(漫画)ファン向けかなあという印象は受けました。
仙人界で修行をしていた太公望(姜子牙)……。
彼は崑崙山の導士であり、まだ仙人ではありません。
ある日、師である元始天尊に呼ばれます。
そこで、人間界で悪さをする仙人達を倒してくるように命じられます。
ただ、普通に殺すだけでは大義名分が立ちません。
そこで、地上の人間界と仙人界の間に「神界」を創造することになりました。
つまり、死んだ仙人の魂を敵味方問わず捕縛して、神として封じよう。
そういう計画です。
こちらが封神台。
殺された仙人の魂はこちらに飛ばされます。
◇
太公望は過去、王都朝歌を牛耳っている仙女、妲己により……。
羌族をすべて殺されていました。
その復讐の為にも、妲己を倒すことを決意します。
◇
ここは完全にアニメオリジナルですね。
アニメでは妲己は「仙女」と称されています。
が、妲己は厳密に言うと仙女ではありません(原作版において)
正体は狐の妖孽(妖怪の格が上がったモノ)です。
原作では、妲己は女媧という女神により朝歌に送り込まれます。
目的は、朝歌の王、紂王の籠絡。
彼を堕落させ、朝歌を滅亡させようという魂胆です。
そこにも理由があるのですが……。
原因は女癖が悪い紂王の不敬により、女媧御前がキレたせい。
紂王の自業自得という見方もありますが……。
これが後に、大惨劇の幕開けとなります。
◇
漫画ではその一連の流れ。
それを「悪い仙女の妲己が人間界で好き放題している」……。
そういう解釈で進めていました。
まず妲己が送り込まれるまで結構話があります。
ですから、そういう簡潔なまとめ方も嫌いではありません。
◇
ちなみにもう一つ。
妲己とは、その狐の妖孽の本名ではありません。
元々は名前もない存在だったのですが……。
紂王に献上するために捧げられた蘇一族の娘。
「蘇妲己」に憑依し、体を乗っ取ったせいです。
漫画ではある程度その流れも語られていましたが……。
今回のアニメでは、もう完全に仙女の方向性でいくのでしょうか。
◇
太公望は宝貝(パオペエ)という仙具を授けられます。
特殊な力を持つ兵器!!
仙人達の超能力を詰め込んだものです。
授けられたのは原作と同じ打神鞭。
原作では仙人を打ち据える武器でしたが……。
漫画とアニメでは、大気を操る設定になっていますね。
そして霊獣、四不象(スープーシャン)も与えられます。
◇
ムーミンみたいなこの生き物。
実は実在しています。
本物の四不象は、シカにそっくりな生き物です。
◇
一方、王都朝歌。
妲己の怪しげな術により、紂王は傀儡となっていました。
民は虐げられ、政治は崩壊し、一部の王族だけが私腹を肥やす。
まさに国の末期です。
今回の封神計画は、地上界に干渉する仙人を根絶すること。
そして、末期の朝歌を滅ぼし、新たな国を建てることが目的です。
◇
とは言っても漠然と送り出された太公望。
とりあえず弱いやつを倒そうとしていたら……。
最強の仙人、申公豹が様子を見に現れてしまいました。
雷公鞭という雷を操る宝貝を使う彼。
いわゆる敵でも味方でもないフリースタイルの仙人です。
原作では雷公鞭を使うことはなかったのですが……。
漫画ではポンポン使いますね。
挑発した太公望にブチギレて雷を落としてきます。
申公豹の沸点低すぎない……?
太公望は打神鞭で雷の軌道を曲げて墜落。
申公豹に手傷を負わせます。
◇
朝歌に侵入した太公望。
手っ取り早く親玉の妲己を叩こうと考えているようです。
ここで、朝歌の将軍、鎮国武成王の黄飛虎が登場。
飛虎の黄一族は沢山いまして、漫画でもいろいろ出てきますね。
堕落した朝歌にいながら、妲己の術にかかっていません。
太公望を気に入り、紂王へ目通りできるようにしてくれます。
◇
しかし、紂王を誘拐しようとした太公望でしたが……。
まぁバレてるよね。
てゆうか申公豹が「私は朝歌の客人です」って名乗ってたよね。
絶対話通じてるよね。
四不象も妲己の術にかかってしまい、打神鞭も奪われ……。
捕まってしまう太公望。
◇
妲己はいろいろな残酷な処刑法を考案しますが……。
その中でもショッキングなのがこちら。
蠆盆(たいぼん)です。
毒蛇やサソリなど、毒を持つ生き物を溜め込んだ穴に落とす処刑法。
太公望と同じ姜一族も処刑されることに。
無残に落とされていきます。
太公望は、混乱の中黄飛虎に助けられ、命からがら朝歌を脱出。
◇
服装をけなされてあんなにブチギレていた申公豹。
四不象と打神鞭を持ってきて、返してくれます。
ライバルと認めたので、死んでほしくないようですね。
申公豹と太公望ではキャリアが違いすぎるんですけどね。
まず、申公豹は仙人の中でもかなり上位の存在です。
しかし風変わりな性格のため、いまいちどこにも属さずにいます。
太公望(姜子牙)は、確か原作だと70歳前後。
数百年の年齢の差からして、まず全然ライバルっぽくはないんですが…。
まぁ申公豹は変わっているんで、その辺もスパイスなんでしょう。
◇
というところで次回へ。
第2話は、みんな大好き宝貝人間「哪吒」が登場です!!!
古代中国の小説が産んだ、奇跡のサイボーグですね。
哪吒は実は西遊記にも登場しています。
孫悟空と戦う哪吒太子が彼です。
◇
そんなこんなで、のらりくらりとレビューしていこうと思います。
かなり駆け足なのと、妙に横文字表現が乱発するのが気になりました。
そういう漫画の作風ですから、それはそれで(∩'ω')∩
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フレンドのなたさんが、面白い考察記事を連載開始しています!!
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